【二十四節気　清明】

4月5日地球号は太陽黄経15度の清明を通過しました。
　
いよいよここから晩春となり春の終わりが見えてきます。
　
そんな清明とは万物が清く陽気となりその様子が明らかになってくるとき。
　
3月上旬の啓蟄あたりから見えないところで起こっていた「始まり」が目の前に現れて来ました。
　
そして春分を経てその小さかった始まりが、少し育って、その正体がはっきりしてくるようなそんなときです。
　
出たばかりでは何かよくわからなかった草の芽が少し大きくなって種類がはっきりわかるようになるようなかんじです。
　
そして冬至から反転した光も昼の時間をどんどん伸ばして来て、先の春分では昼夜半々となり、この清明ではいよいよ昼の時間が長くなって、雰囲気は完全に「陽の気」へと移り変わりました。
　
　
そんな「表面化」してくるこの清明。
　
ニュースや身近なところをみていても「隠せない世の中」になったなと思います。
　
それでも自分以外のことはよいのですが、自分のことを自分に隠すことができないインパクトは強力です。
　
それでも見ないふりや気づかないふり、見えてもそれを否定していると、モヤモヤ、イライラ、体調はちゃんと不調へと向かってくれます。
　
この「本当の自分の思い」を無視することになれている人ほとんどなので、実際には何がなんだかわからないということが多い。
　
　
清明はそれを明らかにするチャンス。
　
　
表面的なことではなく、その奥で自分は何を求めているのか？
　
自分から湧き出している欲求はなんなのか？
　
　
その中身が、恥かしいとか、ルールに反してるとか、誰かに迷惑をかけるとか、って話しはそれを行動に移したらの話し。
　
その手前の自分に湧いている段階ではいい悪いは何もありません。
　
草が生えるように、そこに出ているだけです。
　
そこに生きている存在としての現在地がただただあるんです。
　
　
もちろん現在地どのように扱おうとそれはそれぞれの自由。
　
しかし無視しても現在地は現在地。
　
現在地がどこだってどうだっていいんです。
　
それを自分がわかっていることに価値があります。
　
すべては現在地からしか始まりません。
　
現在地がわかれば「ではここからどこに行こうか？」がまさにここから！始まります。
　
　
この清明でそんな自分の現在地に目を向けて見るのもこの一年の旅の楽しみ。
　
晩春とは言えまだ春で一年の旅ははじまったばかりです。
　
夏に向けて自分の現在地を楽しんでいきましょう！
　
　
写真はもうすっかり散ってしまった桜ですが、晩春でもまだまだ！って気持ちを込めて。