【七十二候 麦秋至(むぎのときいたる)】本年は5月31から6月4日
小満ゾーンの末候は麦秋至(むぎのときいたる)です。
麦が金色の穂をつける頃。
「秋」と書いて「とき」と読む。
元々「秋」とは収穫の時期のことで、今の季節の秋の頃には収穫するものが多いので「収穫のとき=秋」ということになったとこれで知りました。
また・・・・・
この時期に穂を揺らしながら吹き渡る風を麦嵐、そして降る雨を麦雨と呼ぶそうです。
日本語の漢字、音、そして浮かんでくる情景が好きです。
そして今この記事を覚園寺というお寺で書いていますが、本当に気持ちのいい陽気です。
無尽蔵な光が太陽から降り注いで、気を緩やかに動かす風がそよいで木々を揺らし音を奏でる。
草木はそこに在り続けて、日を浴び、影を作っています。
鳥が鳴き合い、蝶が舞い、トンボが飛んで、トカゲが身体を虹色に輝かせて足元を歩き、さらに地面に目を慣らせば無数の虫たちが精一杯生きています。
わかりやすく命しかない。
そんなときです。
次は6月5日に二十四節気で芒種、七十二候の初候は螳螂生(かまきりしょうず)となります。
そして日と月重なり皐月の新月。
育みと営みがそこで出会います。
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